朔月のこと。

さつき、と読んでください。柘榴姫。ずっと探していた「姫」。

女の子ドールが欲しくて描いていたのですが、なかなか具体的には進みませんでした。
どうやって表現しようかな…と思っていたところに楸がきて。思わぬところで六花乃と水城がきて(笑)
時間を置くことで表現できそうな気になって計画を進めました。

誕生日にしたいと思った11月20日の誕生日石が「ヘソナイトガーネット」でした。
橙色の強い、ガーネットの仲間です。それと、楸の名前を調べていたときに別口で調べていた女神の名前や
彼女にまつわるお話が関連付けられるなぁと思いました。
ハーデスの伴侶である「ペルセフォネ」。冥府の柘榴の実を食べたことで、1年のうち半分を
冥府で過ごすことになった、春を象徴する女神「デメテル」の娘。

おぼろげなイメージの中に「大地」「黒」といった力強いイメージがあったのでうまく繋がると思いました。
ガーネットが多色な石であることから、黒をベースにしようと思った彼女も色んな色が見えてきました。
明るい、春を象徴する女神の娘という面と冥府の神の伴侶という、どちらかというと暗い感じの面。
その二面性に多色さへ繋がる印象を持っています。

「マトリックス(リローデッド)」の「パーセフォニー」の名がペルセフォネからとられているとか。
英語読みするとパーセフォニーになるようですが、発音はかなり「ペルセフォネ」に近いようです。
で、ペルセフォネは冥府の女王ともいわれています。地獄を意味する「hell」もカミサマの名前(北欧神話)。
蛇足ながら、レボリューションズでメロビンジアンといたのが「クラブ ヘル」。
「地獄」の概念自体東洋独特のものである説を小耳に挟んだことがあるのですが、
天国よりも地獄や冥府にまつわるお話は少ないのが寂しいです。

調べていくうちに「壊すもの」という意味を持つ、という説を見つけて
親近感を憶えたのも採用した理由のひとつだったりします(笑)
最初は、要素として戴こうと決めたてつ様の四大元素ネタから大地を象徴する「ガイア」を元に
広げていこうと思っていました。 夜桜スキーなので、桜の木のどっしりしたイメージもありつつ。
ハイドさんを好きな方が彼に似せてオーダーしていたり、塗装していたりするのをみていいなぁ素敵だなぁ、と
感じていたので、私も好きな方から要素を戴こう…とも。
そんなわけで楸と同じように、私が敬愛するミュージシャンの一人・櫻澤泰徳氏からイニシャルのSを拝借。
フルチョイスオーダー時に提出した資料も彼の写真だったりしています。
が、キャラドールという意識はあまりありません。黒いことくらいです。

「朔」はついたち・はじまりの意味を持っています。新月の意味もあります。
「朔月」も新月の意。月を重ねてしまっては悪いだろうかと思っていましたが、単語として存在するので採用。
変換機能はさくげつでは出してくれませんがgooの辞書は出してくれました。
星があるなら月もあってほしいな…なんて。私も楸もちょっと寂しいから(笑)あとは新月の「隠す」イメージに
「黒」を重ねて。望(満月)の日にお迎えを決めました。
引き取りの日、フルチョイスオーダーの時に注文したヘッドとは違うヘッドに塗装されてきてしまって。
「翔」くんでおなじみの「27番ヘッド」に…塗装そのものは綺麗でした。シャドウは同じ色調、
リップもつやなしの淡い、ややオレンジ寄りのコーラルカラー。ミスのほうがナチュラルオレンジな印象でした。
それのリテイクがあがってきた日が朔の日で、朔月という名前にしよう!と決めました。

名前についてはずっと悩んでいて、候補はストレートに「柘榴」だったり「櫻子」だったり。
ざくろさんは数体見かけてしまったのでどうしようかな…とか、さくらこちゃんも結構いるな…とか。
どちらも可愛い名前で、好きです(超余談)。

私にとって「はじまり」だった姫。楸のことも六花乃のことも、彼女がいなかったらできなかった設定です。

雰囲気・距離感としては楸が彼女の手をとって「外のことを教えて、貴方のことを教えて」という感じ。
外の…彼女の”景色”を理解しようとするのが、彼。彼女の言葉は標準(的日本)語のイメージ。
元が冥府の人ではないからというのもあり、言葉には物凄く気を遣ってる かも…と妄想してみたり。

楸と同様に、彼女も「=ペルセフォネ」ではありませんが、ペルセフォネが冥府の女王と呼ばれるほどに
冥府に馴染んでしまったのを興味深く思います。不思議な感じがする。

死神が鎌を持っているのは、死者が蘇ってしまったときに棺桶から出ないようにするためらしいです。
棺桶に刃物を入れておく風習もあるとか。個人的には、絵に描かれるような農耕器具のサイス
(インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアでもちらっとでてきます)よりも、薙刀みたいな鎌のほうが
好きだったりして…(セーラーサターンの”沈黙の鎌”です/笑)
「死神」のカードが持っている正位置の意味よりも、 逆位置の意味を支持したいところであります。
「死の象徴」は「生命の象徴」の意味合いのほうが強いみたいですし。

鎌の話を読んで、「死神に刃物か、なるほど」と思ったのでいつか刃物を持たせたいです。
ちょっとアクの強い感じにしようと思って、「楸(男性)よりも刃物の似合う女性」にしたいなと思ってます。
ペルセフォネが冥府の女王として馴染んでしまったのも、実はハーデスより「強い」んじゃないかなって思う。
地上へ帰れることになったときにハーデスから柘榴の実をもらうまではなにも口にせずにいたっていうのも、
「彼の言いなりにはならない」という彼女の強い意思を感じます。
冥府のものを口にしたものは冥府に留まらねばならない、という掟は、楸がもしその立場だったら天然に
知らなかったり忘れていたりしそうですが(笑)できたら本当のハーデスも、心からペルセフォネを想って柘榴を
渡したのであればいいな。どうしたら彼女を傍においておけるか、とか冥府にいたほうが彼女のため、とか
そういうのとは違う思いで…夢、みすぎかな。
ふたりのはじまりは誰かのはかりごとだった、っていう神話もあるみたいですよ。

なんだかんだで外見と「黒い」こと以外はほとんど考えられないままオーダーして
引き取ってしまったのでアレなのですが、大人っぽくないオトナ(…)だと思って扱ってます。
子供の特権をフル活用する楸をズルいと思う部分はあるらしいです。
きっと楸は朔月の立場を代行という名の横取りをしてココにいるのではないのかな
…とか、所有者のワタクシは思っていたりします。